R5年度 国東市産学官連携研究センターの実育・実現場モデル化事業の第13回目。授業(50分×2本)
2023年11月8日(水曜日) この日もお天気に恵まれました。
- ドローン写真測量(室内):データ解析について
- 計測機器体感(屋外:側面データの測量):ドローン空撮(離着陸)、地上型レーザースキャナー
写真解析のソフトウェアは、メタシェイプ
ドローン測量の流れをおさらいして、データ解析のステップを確認。
- 写真データの読み込み
- カメラのキャリブレーション(レンズ情報合わせ)→写真のアライメント(撮影位置の計算)
- マーカー(標定点、検証点)検出→座標の割り当て
- 検証点の決定→写真の再アライメント
- 高密度クラウド構築(品質密度を設定し、点群生成)
- メッシュ構築(面データ構築)
- テクスチャ構築(面データの表面に貼り付けるデータを作成)
- オルソ画像生成(レンズによる写真の歪みを無くした画像)
実践編:ドローンで測量した写真データを解析、点群データに触れる
- 道路モデルの点群データ
- 建物 A班&B班
解析し、生成した点群データに触れる
解析データを確認することで、取得することができないデータを確認することができます。
広域なデータを上空から取得できるが、建物の場合、側面データは十分に取れているとはいえません。
下記写真のドローン写真測量の実践編では、空撮時に一体どのように映るのか、試しに
“大の字に、横たわって”データ化を試みました。
横たわっていたのは、ほんのひととき。撮影時に動きがあったようで、複数枚全ての写真が同じではなかったため、人の形がクリアでは無いのが分かります。
建物の側面を各機器で計測
ドローンを含めて、建物の側面データを参考にその他の測量機器で計測してみました。
- ドローン測量(南側):メタシェイプ
- 地上型レーザースキャナー VZ2000(西側):RiSCAN PRO
- 地上型レーザースキャナー Leica RTC360(東側):Leicaサイクロン
- ハンディスキャナー BLK2Go(東側):Leicaサイクロン
ドローンの場合、上空真上からの撮影が多いですが、側面データを抽出する際カメラアングル、コース、ラップ率等を考慮して撮影します。
パソコン教室で、ドローンの解析授業を終え
屋外で、ドローン、地上型レーザースキャナーに触れる
バスと普通車をモデルに、ドローンで車両撮影。側面(4面、4頂点と真上)の写真をチームで連携して順番に撮影。
長距離、短距離の地上型レーザースキャナーを体感
今回、長距離型のVZ-2000は、授業へ初登場。
最大距離は、約2000m。この場所から撮影できたのは、約500-600mほど。災害現場など、人間が入りにくい環境に役立ちます。
短距離用の地上型レーザースキャナ:Leica RTC360
最大約130mの距離。今回は、この記念碑を計測。形状合成で合成し、2〜3箇所据えることでターゲットを不要とします。
色々と触れてみる
ドローンで上空から撮影すると抜け落ちるデータ(水面や側面)が、どのようなものか「触れてみる(計測、解析、データ化する)」ことでよく分かります。
これからの未来に、ドローンやレーザー測量の計測方法、写真解析や点群データの扱い等、活かされることを願います。
ドローン授業の最終日となりました。ありがとうございました。